歌詞:音の無いピアノ

Ah 何処かで
音が死んで行く
僕の手の届かない場所へ
響くことがない

Ah 何処まで
行くことができる?
どれだけツバサ広げれば
もう、歌えない

傷つけるのが怖くて
僕は声を手放した
傷つくのが怖くて
僕は耳を手放した
そのはずだったのに


響くピアノの音色が
酷く悲しすぎ
響き渡るその声が
ただ虚しすぎる
この部屋に響いてく
不協和音奏でて
響かなくなったピアノ
役立たずは君


Ah 何処かで
泣き叫んでいる
僕の見えない遠い場所で
知るはずもないね

Ah どこまで
行けば満たされる?
どれだけ逃げ続ければいい?
もう、歩けない

傷けられたのは僕の
両腕の存在価値で
それ失うことをいつも
酷く恐れてしまって
何もできやしない

響くいピアノの音色が
とても怖くても
割れるような僕の喚き
何処までも響く
止むこと忘れた
ピアノは喚き続ける
僕である存在意義
それが不協和音

響くピアノの音色はね
君の流すその
滴となって奏でてる
不協和音は
いつ僕の心を
呼び覚ましてくれるのか?
響かなくなったピアノ
役立たずは僕

響くピアノの音色が
酷く悲しすぎ
響き渡るその声が
ただ虚しすぎる
この部屋に響いてく
不協和音奏でて
響かなくなったピアノ
役立たずは誰?


story:音の無いピアノ

朝目が覚めた

いつもの日課のピアノを弾く

でも何時もと違った
何故だろう・・・


ピアノ・・・弾けない・・・


僕は両腕で思いっきり鍵盤を叩く
それでも弾けない

何故?
どうして?

この世に生を受けてから
ずっと一緒だった
友達みたいな存在の僕の楽器

急に見捨てられたみたいで悲しかった

それでも僕は鍵盤を叩き続ける

音が無い
音が無い
音が無い

いくらわめいても無音

いくら叩いても無音


僕がココロを閉ざしたのはいつ?

人を傷つけることが怖くて僕は失語症に

傷つけられることを恐れて僕は耳をふさいだ

僕の両手は耳をふさぐためではなく
ピアノを奏でることだったはずなのに

今はもう耳をふさぐことしかできない


どんなに不協和音を奏でても
どんなに綺麗な音色を出しても

僕の耳には入ってこない


役立たず

そんな言葉も頭を通り抜けて言った。

役立たず

誰が?
役立たずは・・・

・・・僕・・・?・・・